JGUのこれから

JGUは日本地形学連合という地形学を研究する研究者の集まる任意団体だが，研究発表会のプログラムを見ていると，内容に偏りがありすぎ，これが日本の地形学の最前線ですとはいえない（一部はそうだが）．参加者も固定化．日本で，「地形学やっています」と自称している人が一同に会する機会はいまのところない．これって問題では．JGUがその組織になるか，それとも合同大会のようなところに集約されていくのか．
JGUの重鎮らは，昔は，実験をやったり，フィールドあるって発達史をやったりといろいろ経験なさっていたわけだが，そういった人材は今は少ないように思う．

地形学にこだわってもしょうがないのかもしれないが，数多ある地球科学の分野の中で，存在意義はたぶんあるはず．他の分野の人が考えるあるいは要求する「地形学」というものと，若い地形学者の「スキル」は必ずしも対応しない．このままでは地形学者ダメじゃんってことになってしまわないか．