京都の百年
表紙は小川琢治のレリーフの写真.小川琢治は,一般には湯川秀樹の父として有名だが,地理学の世界では京大地理学教室の初代教授として有名である.小川琢治が京大で働くことになり,東京から京都に越すことになるのだが,この一家が京都に越すことがなければ,湯川秀樹は京大に進学しなかったかもしれない.この小川琢治から始まる京大地理学教室京大地理学教室の歴史をまとめた本.内容は,京都大学地理学教室百年史の一部が省かれたもの.
出版したナカニシヤ出版から補遺がだされている.http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/geo/j/suplform.pdf
地理学 京都の百年 京都大学文学部地理学教室 ナカニシヤ出版 2008-07 by G-Tools |
ところで,科博のサイトでは,小川琢治の名をわざわざフリガナをふって「ちくじ」としている.ずっと「たくじ」だと思っていたが,もしかしたら勘違いかと心配になって,古い文献を探してみた.やはり,本人の書いた論文の表記はTakujiとなっていた.なにか理由があるのだろうか.
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/tour/nobel/yukawa/p1.html