冒険する頭

最近，私の中で公害問題ばやり．
古本屋の100円本コーナーで見つけ購入．以前，西村氏の「水俣病の科学」を途中まで読んだのだが，挫折．「ちくま少年図書館 科学の本」となっている同氏の中学生向き（？）の本を読んでみる．公害問題に実証的に取り組んできた著者の研究への考え方がわかる．特に，最後の章は，研究者としての生き方を考えさせられるもの．研究を続けることを選んだため，特定の研究分野から不本意ながら一時撤退する（この本では，ここまで書かれている）．しかし，本人の信念は揺るぎないもので，定年後に，一時撤退した課題に取り組み直し答えをだした．それが，「水俣病の科学」という本である．
「冒険する頭」は，このサイトで全文が読める．

冒険する頭―新しい科学の世界 (ちくま少年図書館 74)

水俣病の科学