kmokudaiの読書日記と雑録

もともと読書日記としてはじめたので読書日記に戻します.あと,ちょっとした思いつきなど.研究っぽい話しは,https://researchmap.jp/kmokudai/研究ブログ/に書いてます

自然災害科学者の数

自然災害が各地でおきて,最近多くの人が防災に対して関心をもっている.たぶんにテレビの影響があるのだが,このような防災さらには自然災害に対する知識が求められているときに,実際にそれに対応できる災害研究者はどれだけいるだろうか.

たとえば,斜面災害現場を歩いてまわれるプロの研究者は,せいぜい100人程度だろう.数少ない人間で,毎年各地で起きている災害を調査し,そのメカニズムを解明できるだろうか.同様な災害が起きたときには,以前の調査結果が生かされて被害が軽減されるようになるのが理想だが,人材不足,時間不足でそこまで行かないような気がする.
病気による苦しみを軽減するためにたくさんの医者がいるように,自然災害研究者がもっといていい気がする.一部は,税金でまかなわれる(大学や国研でやとわれる)ことになる.しかし,納税者は自然災害研究者が少ないことを意識していない.いまのような時期に,自然災害研究者は,その層の薄さを社会に訴えるべきではないか.