kmokudaiの読書日記と雑録

もともと読書日記としてはじめたので読書日記に戻します.あと,ちょっとした思いつきなど.研究っぽい話しは,https://researchmap.jp/kmokudai/研究ブログ/に書いてます

清水寺の地形学

たのまれ原稿.さて・・・.こんな感じでしょうか.

京都の名刹清水寺は,京都盆地の東側の洛東と呼ばれる地域にある.背後はチャートからなる清水山(音羽山,標高242.5 m)である.近畿トライアングルの西の一辺を構成する京都盆地東縁断層帯(花折断層,鹿ヶ谷断層,桃山断層など)により,京都盆地の東縁は,限られ,ここ,清水寺付近では清水山西断層が位置している.東山山地を越えた場所(写真奥)にあるのは山科盆地である.清水山山頂から南の稲荷山にかけての東山山地の標高200 m程度で定高性を持ち,山頂は比較的平坦である.
東山山地から京都盆地側には扇状地が形成されている.そこの,五条通の坂は,五条坂と呼ばれている.京都の伝統産業の代表である清水焼の発祥の地である.かつては窯元,小売店が多く存在していたが,第二次世界大戦後は山科の清水焼団地などに多くの業者が移動した.清水寺の名前の起こりになった,音羽の滝は,清水寺奥ノ院の崖にある.