渥美半島巡検

日本地理学会の巡検.富田さん(名古屋大)と小泉さんの案内で,渥美半島で湿原を見て回る.現地での議論は白熱.事務局としては,面白い場所で喧々囂々の議論ができたので企画は成功だったと思う.
現地での解説を聞いていて,研究者が解説することの意味を考えた.そこにある事象の説明は,知識を仕入れれば良いはなしなので研究者でなくてもガイドが担える役割だろう.そこのメカニズムの仮説も,ある程度現地を見ていれば仮説は考えられるので,これも現地でのガイドが担える役割だろう.その次の段階の,その事象の科学的な説明を,データをつかって論理的にすることが研究者の役割だろう.
この巡検のテーマはジオパークの可能性を探るというものであった.ある場所がジオパークになりうるかどうかということの,一つの基準が,ジオパークで行われるツーリズムがサイエンスツーリズムである必要があるのではないだろうか.保全の問題とも関わるのだが,保全がきちんと行われていくためには,そこに住む人たちがそれを大事だと思う気持ちとともに,その科学的な裏付けも必要である.その科学的裏付けがあるからこそ,保全対象が共有の財産になる.そういった意味で科学者は,それぞれの場所の科学的な価値を明らかにして,それを蓄積していくということをしなければいけないだろう.
一番驚いたのが,今回の巡検の場所が,北大の平川さんの生家の近くだったこと.子供のころ遊び回った場所だそうだ.
f:id:kmokudai:20101004100319j:image:w250