プレートテクトニクスの受容

発売直後に,新刊で買って,一気に読んだ.こんな本,何年ぶりだろうか.
プレートテクトニクスがどのように日本で受け入れられてきたのか,地球物理学者と地質学者の対応が大きく異なったのはなぜか,プレートテクトニクスに対して,地団研や東大・京大の研究者はどのような態度をとったかなどを,丁寧に追っている.学会であり,運動体である地団研の特性が良く書かれていると思う.歴史を追ってプレートテクトニスクの説明をしているので,地球科学の入門書としても読むことができる.気になったのは,筆者は,現在の大学では地質学,地球物理学がまとまって,地球惑星科学として研究が進められているように書いているが,まだ,それぞれの文化,研究伝統を乗り越えるだけのものにはなっていないのが現状ではないかと思う.
プレートテクトニクスの拒絶と受容―戦後日本の地球科学史
泊 次郎
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