サイエンスコミュニケータWS
総研大葉山キャンパスで,標記のシンポジウム.
研究者の行う広報活動は,求められて行うか,自発的に行うかで質が異なってくる.広報活動の必要性は,どこの組織も認識しているが,ノウハウの蓄積は重要である.全体としては,STS(科学・技術と社会)研究などの蓄積を下地に,これまで個別に活動していた研究機関や博物館が,サイエンスコミュニケーションという言葉で,つながりを意識し始めているという印象.市民,学生に向けての活動は盛んになってきているが,研究者同士,政策決定者との関係が今後重要になるのではないかと思った.いろいろな分野の人たちが集まってのシンポジウムというのは,通常それほど議論がかみ合わないが,今回のような企画では,問題意識を共有しているため大変おもしろかった.