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ジオパークシンポジウム

JPGUでジオパークシンポジウム.口頭発表12件,ポスター発表16件で大変盛況.ポスター終了後,会場内で懇親会.博物館関係の方と久し振りに話す.

ジオパークでは、地形、岩石、地層、断層、火山などジオ(地球)に関わる自然遺産を保全して、地球を学び楽しむ旅「ジオツーリズム」に活用します。このセッションでは、まず各地域のジオパークを運営する方々がジオパークの魅力を紹介します。そして様々な実践例に基づき、今後のジオパークの進むべき道を探ります。自然遺産の保全、地球科学の普及、ジオツーリズム、それらを通じた持続的な地域社会の活性化がテーマです。

事前に投稿した要旨を再録.あれ,こんな事書いたっけ・・・.

自然環境保全の方策としてのジオパーク

 2000 年以降の,日本におけるジオパークに関連する活動は,マスメディアでの取り上げられ方やや地方自治体の対応などから判断すると,日本各地の地域の貴重な地学現象の認識と,それに対しての観光資源としての価値付けとして整理することができる.ジオパークの活動における一つの柱となるジオツーリズムは,いわゆるニューツーリズムの一環としてとらえられることが多く,地域活性化などを念頭に置いた行政の取り組みが進められている.このように,これまでのジオパークに関する活動は,自然環境の観光資源化の枠組みの中で認識されることが多かったため,ジオパークの一方の柱である地域の自然の保護保全に関しては十分に議論されているとは言えない.今後,ジオパークの活動が多くの人から支持され,社会に根ざしていくためには,自然環境の保護保全という側面について,整理,解決していく必要があるだろう.
 ジオパークにおける自然環境の貴重さの意味するところは,時と場合によって様々である.何らかの保護保全の方策をとらなければその自然環境が破壊されてしまうというレベルもあれば,地球科学的に珍しい現象であり,多くの場所で見ることができないというものもある.従来の天然記念物における貴重さは,後者の考えであることが多い.しかし,ジオパークの活動においては,地球科学における研究上の意義だけでなく,地域の人文社会学的価値まで含めた保護の対象物の意味づけを考える必要がある.