kmokudaiの読書日記と雑録

もともと読書日記としてはじめたので読書日記に戻します.あと,ちょっとした思いつきなど.研究っぽい話しは,https://researchmap.jp/kmokudai/研究ブログ/に書いてます

歴史のなかの科学コミュニケーション

原題は,Scientific communication in History.歴史をおって,科学の知識 Scientific knowledgeがどのように発信,交換されてきたかを解説している.著者のBraian C. Vickeryは情報学の研究者である.例えば,ロイヤルソサイエティー,学会,ジャーナル,図書館,博物館,抄録などなど,科学界の仕組みを支えている装置,仕事(科学者ではない人)などがいつどのように成立してきて,発展したのか俯瞰的に知るのに良い書.この本に書かれている歴史的な過程は,個人的,かつ自由な営みであった科学がどのように制度化されていくのかということを考えるときに必要な情報である.

4326000287歴史のなかの科学コミュニケーション
Brian C. Vickery 村主朋英
勁草書房 2002-12

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