Cape Farewell

日本科学未来館で,「Cape Farewell アートを通して気候変動を知る」の内覧会.芸術家が,北極圏(スバルバル)に航海し,彼らが感じる,北極の環境の変化を作品にしたものである.氷と何種類かの生物と,岩石という限られた素材を使って様々な作品が作られている.科学者が北極という場をフィールドにして過去の環境変動や生物の営みなどを調べ,それを表現するということと,芸術家が,過酷な環境家で感じたことを作品にして,表現するということは,本質的にはそれほどかわりのないことなのかと感じた.
高谷史郎氏のアイスコア・インスタレーションは,アイスコアの写真をモニターに映し出されている.青白く映し出されているコアは,動物のどこかの器官の様にも見える.それと同時に,科学的な表現でもある.
レセプションには,ブラウン首相夫人も参加しスピーチ.どうりで内覧会でSPが多かったわけだ.
少々気になったのは,気候変動という言葉の使い方である.この展覧会の解説などは,元々英語で作られているので,元の文章を見ないとわからないが,「気候変動は現実のものです.私たち人類によって引き起こされた文化的,社会的,経済的問題であり,今,アクションを起こさなければなりません.」というものである.この「気候変動」とは地球温暖化のことをさすようである.これは,「気候変動枠組み条約」などで使われるように,政治の世界での言葉の使い方であると認識していたのであるが,ここでも,「気候変動=地球温暖化」である.科学館であれば,この辺の用語の使い方に何か補足説明があってもよいのではないかと思うが.