諫早湾で開門の判決

諫早湾干拓事業に関する裁判で,佐賀地裁で開門せよとの判決が下った.これまでの諫早湾干拓事業に関する裁判で,第三者委員会によって開門調査の必要性が指摘されていたが,農水省はこれまでそれをずっと無視してきた.それに対して事業者側に調査する義務があると判断したのが今回の判決である.調査をすれば,結果がでてしまうので,農水省はこれまで開門して調査をしなかったのだと思われるが,責任を放棄する許されないと指摘されたわけである.
新聞,テレビなどで報道されているが,その論調は,ほとんどが,農水省がメンツにこだわって事業をすすめているというものである.国の農政の方向性がない上に,干拓事業の有益性をだれも説明できないとなればそのように説明されるのは当然だろう.こういった判決が出たときの担当大臣(若林正俊)の対応をみていると,その場で彼が自分の考えを話すことはないようだ.農水省の中で,大臣のリーダーシップがないことがわかる.さらに,その彼が環境大臣をやっていたというのも,現在の日本の環境行政において,人材不足が問題であることを示している.
よみがえれ!有明訴訟原告団,有明海漁民・市民ネットワーク,諫早干潟緊急救済本部など6団体は,諫早湾の開門を命じた6月27日の佐賀地裁判決に国が従い,開門調査を実施することを求める要請書への署名を募集している.
諫早干潟ネット