コミュニケーションにより発生するDisturbance
blogでのサイエンスアゴラの感想が多く出ている.参加して新しい知見が得た,人脈が広がったという肯定的なもの(たとえば地味でいいの | ありさん観察日記BYありあ。,若手交流会ありがとうございました:サイエンスアゴラ(1):とっさ日記:So-netブログ,サイエンスアゴラ 2006 ① Space dance in the Tube : Les flammes froidesなど多数)と,イベントの意義を問う否定的なもの(たとえばオンライン日記の11/23の記事,サイエンスアゴラにて: 理系女性の日常は?,サイエンスアゴラ1日目:さよなら、じっけんしつ 脱・動物実験ブログ:So-netブログなど)である.それらを受けて,批判があるのを認識した上で,開催を評価する意見など302 Found,2006-11-27(Mon): サイエンスアゴラ2006をふりかえって - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版もみられる.このサイエンスアゴラ,サイエンスコミュニケーションを相対化して議論する場であったと同時に,その場がサイエンスコミュニケーション実践の場であった.そこは,様々なバックグランドや考え方を持つ人達のコミュニケーションの場であるため,ディスターバンスが起こるのは必然だろう.このディスターバンスはコミュニケーションに内包されるものである.様々な評価が示されている現状は,サイエンスコミュニケーションに積極的に関わる人たちの健全さが現れているのだと思う.また,物事を批判的に検証するという姿勢は,サイエンスに関わる人間であれば比較的多くの人が持つ特性であることも影響しているのかもしれない.
このコミュニケーションによるディスターバンスというものの言い回しは,最後のシンポジウムで,NISTEPの中村さんが使っていた言葉.うまいこというなーと思ってそのまま借用.