石の百年館

笠間の石の百年館へ.
この博物館は,笠間で稲田石の採掘をしているタカタが1995年に採掘100年を記念して開館したものである.このタカタは最も古い会社であり,この会社の歴史はすなわち稲田石採掘の歴史である.博物館の外壁は結城紬をイメージした,模様となっている.入り口までの歩道は,南アフリカの石材を使い,進行方向を矢印で示している.
笠間での採石の歴史は1888年に始まる.塙豊樹,武藤藤兵衛,笹目宗兵衛により採石が開始される.稲田の花崗岩が石材として出荷され始めるのは1897年のことである.
1896年には鍋島彦七郎が堂峰,西沢の採掘を行っている.これが,タカタのルールにあたる.1897年には,高田愿一により合資会社高田商店が稲田駅前につくられる.
その後稲田花崗石材組合が1904年に設立される.同じ時に,当時農商務省の地質調査所が稲田石の調査を始めている.
石材の切り出しの技術の発展が写真と実際の道具で見ることができる.当時の掘削道具である,ゲンノウ,ノミ,タガネが展示されている.さらにそれを整形,焼き入れするための焼き台,叩き台,そして鞴も展示されている.技術革新は1922年のエアーコンプレッサーを用いた削岩機の使用である.これで大幅に作業の最近は,ジェットバーナー,スロットドリル,ダイヤモンドワイヤソー,ウォータージェットそして火薬が使われている.このジェットバーナーは1968(昭和43)年から,アメリカから輸入されてものが使われているが,これは,タカタが日本で初めて使い始めたものである.様々な道具を使って省力化がすすめられている現在でも,地山から切り出した岩を細かくする小割りという作業は,電動のピックハンマーとノミを使って行われる.石垣に使われる間知石を作るには,熟練の職人の技が要求される.
輸送道具の遍歴も見ることが出来る.昭和40年までは,そり引きとトロッコで花崗岩が運びだされていた.現在では,トレーラーにより搬出されている.1965年には前山と笠間駅を結ぶ中野線が廃止されている.
実際の切り出す様子は見ることは出来ないが,視聴覚コーナーで原石山からの切り出しの様子をビデオで見ることが出来る.
ゼノリスが大変美しい.

石の百年館
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