躍動する地球

誠文堂新光社のカレンダーを探していたら,同じ名前なので,目に留まり,買ってみた.内部構造をみせるというコンセプトはいいのだが,記述に不正確なところが目に付く.原本を見ていないのだが,たぶん翻訳が悪いのだろう.

  • p.26「円錐崖」(崖錐のことか?)のような,不正確な用語の使用
  • 三葉虫の名前の由来の誤り(p.13本文では,「からだが東部の甲,胸部の甲,尾板の三つの部分からできているため」と書かれているが,本来は,胴部が中軸および二つの側葉に分かれているため).
  • p.12写真のキャプションの誤り(ブナの葉ではない).
  • p.17「パホイホイは溶岩流を意味するハワイの言葉」.正しくは,パホイホイは滑らかなという意味を持つハワイ語に由来する.
  • 図の説明の指し示すものが,不正確なものも多い.たとえば,p.27「砂州の形成」がさしているものは,砂州ではなく離れ岩(Stack)である.

あげればきりがないが,この本のメインである写真の解説がいい加減である.

専門家向けの本での誤りは,読む側に知識があるので誤りは笑われるだけだが,このような子供向けの本は,もしかしたらその家に1冊しかない地球科学の本かもしれない.子供は,その本に書いてあることを何度も何度も読み返す.だからもっと丁寧に作ってもらいたい.

躍動する地球―壮大な大地のドラマを模型断面でみる (しくみ発見博物館)

躍動する地球―壮大な大地のドラマを模型断面でみる (しくみ発見博物館)