野外観察・実験のプロトコールの提供

地質標本館では,申し込みのあった近隣(茨城県)の小学6年生に対して,1時間程度の講演・館内の見学案内を実施している.上記の見学対応も,この一環である.これは,子供へのサービスだが,継続的に初等教育における地学教育を実施していくためには,教員に面白がって授業の内容を深めていくようになってもらうことが必要である.
そこで教員に興味を持ってもらえるような事例や指導方法の提示ができないかと考えた.標本館や,大学の教員(理科教育,地理教育・・)などが協力すれば,教員向けの教育プログラムを作れるような気がする.教員向けのレクチャーと,標本や実験道具の貸し出しをセットにして実施すれば,授業で活用できだろう.このようなことは,つくばならば,すでに実施されていてもよさそうだが,どこかでやっているのだろうか.
現在の小中学校の指導要領では,理科的な内容が全体的に縮小されているにも関わらず,実験や野外観察は重要視されているようだ.しかし現場では,教員のスキル不足で,十分実施されていないのが現状のようである.
話は,多少飛躍するが,ケナフが小学校での環境教育の教材として広く用いられているが,これを疑問視する生態学者は多い.教育現場と研究者の認識の隔離がこのような不幸な事態を引き起こしてしまっていると思う.地学ではケナフ問題のようなことは起こってはいないが,環境問題といった枠組みのなかでは,同様の問題が発生する可能性があるだろう.
つくばは,モノと人は,他の地域より恵まれているので,何かしらの行動ができるのでは.小学校の教員向けの巡検案内書の作製などがまずはできそうだ.