kmokudaiの読書日記と雑録

もともと読書日記としてはじめたので読書日記に戻します.あと,ちょっとした思いつきなど.研究っぽい話しは,https://researchmap.jp/kmokudai/研究ブログ/に書いてます

論文

衛星画像

先日届いた地理学評論を読んでいて,おもしろいと思ったのは,石黒聡士さんの使っているテクニック.IKONOSとQuickBirdのそれぞれの単画像を使って,ステレオペアをつくるというもの.それを用いて隆起量を求めている.

Science Week experience

King C. 2006. How to bring geoscience to the public -a UK 'Science Week' experience. Geology Today, 22,227-231. How the Earth Works (Geological Society Engineering Geology Special Publication)作者: Peter Brannlund出版社/メーカー: Geologica…

地学史

地団研に関する記述. 八耳俊文(1995)学会の民主化とレッドパージ.「通史日本の科学寺術第1巻」学陽書房316-337 中山茂(1995)学術研究投資とプロジェクト主義.「通史日本の科学技術第4巻」学陽書房,250-258

地理学会の現状

日本地理学会の第二機関誌に北大の小野さんが書かれた論文.藤垣のジャーナル共同体論を軸に,地理学者がどのように社会と関係性を構築しているか/いないかを論じている.教育制度によって存在が保証されている地理学であるため,その内部の人間は,社会と…

侵食と隆起

Wobus C et al.Active out-of-sequence thrust faulting in the central Nepalese Himalaya. nature 434: 1008-1011 NPG Nature Asia-Pacific 逆断層の成因は,モンスーンの降雨による侵食のため. Schlunegger F, Hinderer M: Crustal uplift in the Alps: …

ベンチ・海食台

茅根 創・吉川虎雄: 房総半島南東岸における現成・離水浸食海岸地形の比較研究. 地理学評論 59A:18-36,1986 昨年度実施した海食台実験の話をまとめるべく,文献収集.表記の論文は前から読んでいたが,また改めて読み直す.こういう論文好きだなあ.いままで…

植生−地形

川辺孝幸 山形盆地須川の砂州上面に発達するベッドフォーム −植生によって流水の制御を受けた堆積構造の多様性−

十二湖の大崩壊

古谷尊彦・町田 洋・水野 裕.1987.津軽十二湖を形成した大崩壊について.崩災の規模,様式,発生頻度とそれに関わる山体地下水の動態.科研費報告書 中山風穴の話をしていたら,同様の地形があるということで十二湖の話が出る.アレっ十二湖,いや十三湖だ…

浜堤列

伊藤晶文:北上川下流低地における浜堤列の形成時期と完新世後期の海水準変動,地理学評論 76: 537-550,2003 北上平野での沖積平野の浜堤列の論文紹介.海岸線付近にのみ浜堤列が存在するのは、海進により内湾化したときには、波浪が弱まり浜堤が形成されにくく…

凹地の堆積物を使った植生景観の復元

佐々木尚子.瓶ヶ森氷見二千石原における過去700年間の植生景観と人間活動.日本生態学会誌 53:219-232, 2003 石鎚山系瓶ヶ森と台ヶ森の間に二千石原は広がる.黒色片岩,緑色片岩といった三波川変成岩類が分布.炭化片から得られた690yBP,640yBPの年代より上位…